時計の世界最深潜水記録を更新した

スティール製のモデルには、特許出願中の新素材である「O-MEGASTEEL」と呼ばれる合金を使用している。この合金素材は時計の製造に用いられるステンレススティールの2倍以上の強度があり、素材の硬さを測るビッカース硬さ試験においても、従来のステンレススティールを50%ほど上回る300HVの硬度を誇るという。

TISSOT ティソ
ジェントルマン オートマティック


デザインは1960年代製モデルを規範としており、ほのかなヴィンテージ感が漂う。ゴールド製のベゼルが色香を添える外装に、先進のシリコン製ひげゼンマイを採用した80時間駆動の高性能ムーブメントを搭載。上質な見た目と機械の精緻な作りとに加え、優れたコスパも魅力だ。

BREITLING / ブライトリング
[クロノマット B01 42]


1984年に原点回帰し、フルリニューアル
フラッグシップモデルが、一新。ライダータブをネジ留めしたベゼルや筒状のリンクを連ねたルーローブレスレットなど、1984年に誕生した初代クロノマットの姿になぞらえた。ヴィンテージな外観に、高性能な自社製Cal.01を搭載。防水性能も200mとタフ。

IWC / アイ・ダブリュー・シー
[パイロット・ウォッチ・クロノグラフ]


80年の伝統を受け継ぐ航空時計の雄
黒ダイヤルにクッキリと浮かぶ針とインデックスの形状は、1940年にドイツ空軍に納品されたパイロット・ウォッチからの継承。スーパーコピー 優良サイト操縦中でも見やすい優れた視認性は、クロノグラフでも健在である。ミリタリーを出自とする外観は武骨で男らしいが、ブレスレットは5連とエレガント。軟鉄製インナーケースで、高い耐磁性を得ている。

チタン製のモデルには、コンセプトモデルのFOD-Xの時計をマリアナ海溝の最深部に運んだ民間潜水艇の設計と販売を手がけるTriton Submarineの潜水艇「リミティング・ファクター(Limiting Factor)」の船体と同じグレードのチタンが採用されている。そしてこの場所で、オメガは時計の世界最深潜水記録を更新した。

【関連記事】:カラフルで個性的なデザインが魅力

ロレックス「エクスプローラー」の“小径化”は、ただの原点回帰ではない

現代の高級時計にとって欠くべからざる要件のひとつがデイリーユースだ。

どんなに価値があっても工芸品のようにしまい込んでいては意味がない。スーパーコピー普段使いでその真価をいつも味わってこそ満足が得られる。

これが現代の多様化するライフスタイルに合ったラグジュアリーであり、ラグジュアリースポーツと呼ばれる時計に人気が集まるのもこうした理由からだ。

初代に回帰した「ロレックス」エクスプローラーの“小径化”は、冒険へのスピリッツだ
[エクスプローラー]SS×K18YGケース、36mm径、自動巻き。114万2900円/ロレックス(日本ロレックス 03-3216-5671)
デイリーウォッチの代表格として筆頭に挙がるのがロレックス「エクスプローラー」だ。ノンデイトの質実剛健なスタイルは、オンオフを問わない万能選手として世代を超えて支持されている。

誕生は1953年。既に’30年代からロレックスはヒマラヤ登山隊の装備品として時計を提供し、その過酷な環境を実験場にしてきた。そしてさらなる目標に定めたのが最高峰エベレストだった。そのフィードバックから稀代の名作は生まれたのである。

1953年、サー・エドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイらの英国遠征隊は、標高8848mのエベレスト登頂に世界で初めて成功。この快挙を支えたのが「ロレックス オイスター」であり、すべてはここから始まった。
精度と堅牢性、信頼性の熟成を重ね、 ’90年には現行のフェイスデザインに近づく。一方で2010年には従来の36mmから39mmへとケース径が拡幅された。

これも視認性の向上を含む、機能を追求した結果であり、その存在感を増したサイズも当時の感覚からは決して大きくはない。だがタフネスが強調された印象は否めないだろう。

それが初代モデルへの回帰から再び36mm径に戻されたのが、この新作の最大のポイント。

かといってただヴィンテージを追うのではない。ロレックス スーパーコピームーブメントは新世代のキャリバー3230を搭載し、パワーリザーブも約72時間へ延長された。

さらにシリーズ初のイエローロレゾールが目を引く。ドレッシーでもそこに風格が漂うのは、半世紀以上にわたって培ってきた冒険心を秘めるからだ。それは日常の「エクスプローラー」に相応しい。

ジャガー・ルクルトの名作「レベルソ」最新ウォッチに注目!大人の手元に映えるシックな2カラー

名門ウォッチメゾンから続々と発表されている2021年の新作タイムピース。そのなかからPrecious.jpにおすすめの注目アイテムを、ジュエリー&時計ジャーナリストの本間恵子さんがセレクト。今回はジャガー・ルクルト(JAEGER-LECOULTRE)のアイコンウォッチとして絶大な人気を誇る「レベルソ」にスポットを当て、メゾンの歴史をたどりながら、最新作「レベルソ・デュエット・ミディアム」をご紹介します。

名門メゾンの歴史と、革新的アイコンウォッチ「レベルソ」の誕生
ジュエリー&時計ジャーナリストの本間恵子さんが、2021年の新作ウォッチからおすすめアイテムをご紹介。今回、本間さんがクローズアップしたタイムピースは、ジャガー・ルクルト(JAEGER-LECOULTRE)の「レベルソ・デュエット・ミディアム」です。

誕生から90年以上経っても、ひと目でコレクション名がわかってしまうほど大人気の「レベルソ」。時計スーパーコピー今回は、このメゾンを語るときに欠かせないアイコンコレクションの誕生に遡りつつ、ケースが180度反転する仕様で愛おしさが増すタイムピースの美しさ、楽しさをご紹介します。

1833年にアントワーヌ・ルクルトは、時計の聖地とも呼ばれるスイス・ジュラ地方に、時計の部品製造社であるルクルト社を設立しました。高級ブランドの複雑機構のムーブメントまで手がけるマニファクチュールの先駆けです。

1930年のある日、創業者の孫にあたるジャック・ダヴィッド・ルクルトのもとへ、紳士のスポーツといわれながらも激しいぶつかり合いが起きるポロ競技の際、傷がつきにくく、衝撃を受けにくい時計を作ってほしいとのリクエストが届きます。

そして1931年に完成したのが、ラテン語の「反転する」=「レベルソ(Reverso)」と名付けられた第1号のタイムピース。ケースそのものが180度スライドして、プレーンな裏面が時計面をカバーする革新的な仕様です。このケースの製作に関わった人物のひとりが、以前から知り合いだったパリの企業家エドモンド・ジャガーでした。


1930年代の女性用「レベルソ」。アイコニックなデザインは今に受け継がれています。(C)Johann Sauty
1937年には、こうした協力関係が実を結び、ジャガー・ルクルト社が創立されました。

もしも、ポロ競技から連なる時計へのリクエストがなかったら、羨望の名作「レベルソ」は存在しなかった…贅沢なわがままは、現在まで続くメゾンの名作コレクションを生み出すきっかけになったのです。

「時計本体を反転させるなんて、他ブランドにはないユニークなアイデア。現在ではさまざまなデザインバリエが揃い、イニシャルや日付などを刻んで記念品として愛用している人も多くいます。男性からも女性からも愛されている名品中の名品です」(本間さん)

名門メゾンのたゆまぬ挑戦が実現した、「2つの顔をもつウォッチ」
現在に至るまで「ジャガー・ルクルト」は、さまざまなアプローチで時計ファンならずとも、心くすぐる仕様を届けてきました。

アールデコスタイルの文字盤は、おしゃれ通の心をつかみます。レクタンギュラーの縦横の比率は黄金比。プレーンな裏側にはエングレービングや、鮮やかでユニークなラッカーのペインティングを…。時計に個性を求める人に寄り添いパーソナライズしていったのです。

そして「レベルソ」誕生から60年後、また新たな挑戦を始めます。それは、時計の両面に時計をセットすること。さらに表ダイヤルには現地時間、裏ダイヤルにはホーム時間が表示されるという複雑極まる時計でした。

1997年には、ダブルダイヤルの原理を生かし、女性らしさを生かした「レベルソ・デュエット」を発売。パネライ 時計 レディースこちらは、同じ時刻が裏側と表側、両面に表示される仕様となっており、メゾンの配色センスの手腕が存分に披露されています。


2021年最新作「レベルソ・デュエット・ミディアム」。1931年に生み出された時計が反転する仕様は、今年の注目コレクションにも受け継がれ、さらなる進化を遂げています。(C)JAEGER-LECOULTRE
「片面のみに文字盤があり、反転させると文字盤が隠れるモデルから、両面に文字盤があしらわれたモデル、表と裏の文字盤がそれぞれ異なる時間帯を表示するモデルまで、充実したラインアップ。2021年は、何と1つの時計に4つの文字盤をあしらったメンズ時計まで登場しました。レベルソは進化するウォッチなのです」(本間さん)

そんな「レベルソ」の2021年最新ウォッチからピックアップした2本は、大人の女性のワードローブとコーディネートしやすい色合いと、印象的なダイヤルデザインを備えています。

■1:トレンドのブルーを、異なるデザインと発色でシーン別に使い分け!

「レベルソ・デュエット・ミディアム」¥1,636,800 ●ケース:ステンレススティール×ダイヤモンド ●ケースサイズ:縦40×横24.4㎜ ●ダイヤル:左/サンレイ仕上げギョウシェ×ステンレススティール 右/サンレイブラッシュ仕上げ&ギョウシェ仕上げ、ステンレススティール ●ストラップ:アリゲーター ●ムーブメント:自動巻き (C)JAEGER-LECOULTRE
表ダイヤルの文字盤の中心からは、艶やかなブルーススティール針とサンレイ仕上げのギョウシェ、ステンレススティールのアワーダイヤルがくっきりと。端正なレイルウエイミニッツトラックも描かれ、シーンやファッションを選ばずさまざまな場で使用できるフレキシブルな表情を漂わせています。

対して、裏ダイヤルはぐっとエレガント。ミッドナイトブルーの文字盤に“12”の数字だけが描かれています。いわばネイビーのストラップとのワントーンコーディネートです。しかも、中央の小窓から、新しく開発されたメゾンのオリジナル自動ムーブメントのローターが見える小粋な仕掛けが!

「青はウォッチシーンのトレンドカラー。甘さを抑えた知的なブルーが手元を涼しげに彩ってくれます。昼と夜とで表裏を使い分けてもいいし、その日の装いで使い分けてもOK。表情の違う2本の時計を持っているかのような気分になれますよ」(本間さん)

■2:洗練を究めるトープカラー×モノトーンのダブルフェイス

「レベルソ・デュエット・ミディアム」¥2,860,000 ●ケース:ピンクゴールド×ダイヤモンド ●ケースサイズ:縦40×横24.4㎜ ●ダイヤル:左/サンレイ仕上げギョウシェ×ピンクゴールド 右/サンレイブラッシュ仕上げ&ギョウシェ仕上げ、ピンクゴールド ●ストラップ:アリゲーター ●ムーブメント:自動巻き (C)JAEGER-LECOULTRE
コレクション名に“ミディアム”とあるように、やや大きめのレクタンギュラーケースのダイヤルには、ホワイトとブラックを採用。ダイヤルはピンクゴールドの針、インデックスが白い文字盤に優しい印象をもたらし、裏ダイヤルは深みのあるブラックにアラビア数字の“12”が浮かび上がります。

ともに、審美眼に長けたプレシャス世代の女性たちのファッションにジャストフィット。機能へのこだわりは揺るぎなく、それでいて、時計界のファッションリーダー的な風格を、このタイムピースから感じます。

「今回のピンクゴールドモデルには、このコレクション初となる“トープ”カラーの光沢仕上げが施されたアリゲーターストラップが採用されています。この色はピンクゴールドの高級感を強調し、大人の女性の優雅な手元をアピールしてくれます」(本間さん)

ルイ・ヴィトン 「タンブール」シリーズの新作が登場

ルイ・ヴィトンのウォッチ「タンブール」シリーズにダミエモチーフの新作が登場

ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)は、メゾンを象徴するウォッチ「タンブール」シリーズから、ダミエ・キャンバスをインスピレーション源とする新作2アイテムを発売する。

シンプルでグラフィック、そしてマスキュリンなデザインとして、レザーグッズの歴史の中で最も著名なパターンの1つとして君臨する「ダミエ」。メゾンの自社時計製造アトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」の職人たちは、このダミエ・パターンをインスピレーション源として、クロノグラフのダイヤルにダミエ・コバルトキャンバスを再現した。

文字盤には、スポーティ、シック、そしてコネクテッドという精緻な価値観を共有する者としての存在を象徴する、“Vuitton”を表す「V」マークを添えている。最後の仕上げの一筆のように、ガストン ルイ・ヴィトンがデザインしたことで知られるシグネチャーがダイヤルとフランジ全体を覆う。

「タンブール クロノV ダミエ・コバルト」(89万3,000円)

今回の新作には、全く異なる表情を持つ2つのバージョンがラインアップ。1つ目は、ステンレススティール製の「タンブール クロノV ダミエ・コバルト」(89万3,000円〜 ※ストラップにより価格が異なる)。コントラストが鮮やかなレッドとホワイトの中に、アズールカラーの秒針がさらに彩りを与えるカラフルなデザイン。スポーティなルックが、メゾンの名をあしらったラバーストラップでさらに強調されている。

「タンブール クロノV ダミエ・コバルト ブルー&ゴールド」(155万6,000円)
※画像のアリゲーター ストラップは9月ローンチ予定

2つ目は、ミッドナイトブルーのPVD仕上げを施したステンレススティール製の「タンブール クロノV ダミエ・コバルト ブルー&ゴールド」(153万3,000円〜 ※ストラップにより価格が異なる)。直径46mmのケースも同じくブルーの色合いで美しくバランスを保ち、その中にピンクゴールドがプレシャスなアクセントを効かせている。

最もエクスクルーシブなバージョンにはサファイアクリスタルのガラスケース背面にルイ・ヴィトンのイニシャルを刻印。背面からは、自動巻きムーブメントが時を刻む様子を見ることができる。

どちらの時計も、自身で交換可能なストラップにも対応。ルイ・ヴィトンが特許を取得した、特別なツールを必要としない革新的なこのシステムは、着用者があらゆる機会に合わせてストラップを替え、独自のスタイルを確立することを可能にする。

ノモスのシンプルウォッチ「デュオ」

じわじわくる、ノモスのシンプルウォッチ「デュオ」

バーゼルワールドではさまざまな時計を見る。その中には積極的に取り上げることはあまりないが、じわじわくる時計が少なくない。そんな1本に、ノモス グラスヒュッテの「デュオ」がある。気に入ったので本誌にも載せてしまったが、実のところ、既存のモデルから秒針を取っただけの“新作”だ。これを新作に入れるのは反則だろと思ったが、気に入ったので仕方ない。

 ベースとなったのは、ノモスの定番であるタンジェント、オリオン、ラドウィッグとテトラ。ケースサイズは、それぞれ33mm(テトラは27mm)だから、ノモスの丸型、角型時計中で最も小さい時計。しかし、これがいいのだ。元ノモスユーザーからすると、テトラをのぞくノモスの時計は、どれもラグが長くて、実寸以上に大きく感じてしまう。長いラグはノモスの時計をドレッシーに見せてくれるが、38mm以上のサイズは僕の腕からは飛び出してしまう。その点、33mm、または27mmしかないデュオは理想的だ。

 ムーブメント自体は、既存のCal.アルファを改良した、Cal.アルファ.2。今さらクロノスの読者に説明するまでもないが、基本設計をプゾーのCal.7001番にさかのぼれる由緒正しき手巻きムーブメントだ。2針化に合わせて、4番車のホゾを短く切ったが、それ以外は既存のアルファと同じである。これまた蛇足だが、ノモスのアルファというのは大変に良いムーブメントで、この価格なのに、緩急針にちゃんとトリオビスを載せている。トリオビスというのは値段の高い部品なので、最近は一流メーカーでも使いたがらない。しかしノモスは、精度を出すため、あえてこの凝った緩急針を使い続けている。ただし薄型なので、磁気には気をつける必要があるし、小径なのでパワーリザーブは長くない。

 ちなみにノモスは、このデュオを女性用と見なしているらしい。事実、ウェブサイトには「極めて繊細であらゆるジュエリーにマッチする」と書いてある。確かに女性が着けても良さそうだが、個人的には、ガチの時計好きにこそ、このモデルを使って欲しいと思っている。軽くて使いやすい上、文字盤や針の質感も上々で、秒針が無いため、今日は日差何秒だった、なんて考えずに済むのである。ストラップを変えたら、かなりいい実用時計になるんじゃないか、と思う。というわけで、細腕のガチな人はぜひ。(広田雅将)